「感動させるサプライズをしたいんです」
結婚式の相談で、何度も耳にするこの言葉。
感動系ムービー、手紙、サプライズ登場、花束…。
今や、サプライズは結婚式における“定番”かもしれません。
でも、ちょっと立ち止まってみてください。
その“サプライズ”、なんのためですか?
あなたが「サプライズしたい」と思ったのは、
ただ“感動させたい”からですか?
それとも——
まだ言葉にできていない、
でもちゃんと伝えたい“想い”があるからではありませんか?
サプライズって、相手を感動させたり、
驚かせるためだけの演出ではなくて、
ほんとうの想いに“お互い”が気づくこと
も大事だと、わたしは実感しています。
たとえば、以前こんなプロポーズがありました。
「ちゃんとプロポーズしてもらってないんですよ」
結婚式の打合せの時に、新婦さんが笑いながら新郎さんの前で言った言葉。
その後、新郎さんから、
「結婚式の当日、サプライズのプロポーズをしたい」
という相談を受けました。
新郎はずっと思っていたことがありました。
自分の名前は「森田」、相手の名前は「山田」。
どこか遠くない響きを感じていた、と。
出会ったときから、なんとなく、
一緒になるような気がしていた。
名前も“森”と“山”で近いし……笑
プロポーズをしなかったというより、
もうすでに一緒になると感じていた
という感覚だったのかもしれません。
そこで、「名前」でふたりの“運命”を表現できたら面白いよね、という話になり、
遊び半分でふたりの名前をローマ字にして、
並べたり、入れ替えたりしてみました。
そして見つけたんです。
ふたりの名前をローマ字で並べ替えると…
「K-E-K-O-N」(完全ではないですが、、、)
「結婚しましょう」の文字が、そこに浮かび上がっていたんです。
プロポーズを“する”のではなく、
「ずっと一緒だと思ってた」ことを、“見つけた”プロポーズ。
それは、相手を驚かせるための演出ではなく、
ふたりにとって「すでにあった想い」に光を当てるような時間でした。
サプライズとは、
相手を驚かせることではなく、
ふたりで一緒に“大事な想いと気づき”に出会うことなのかもしれません。
だからこそ、サプライズは“感動演出”だけじゃなくて、
ふたりがどんな関係を育んできたか、
そしてこれからどんな未来を願っているのか。
その答えを見つけるための、ひとつの“儀式”なのです。
「何を伝えたいか?」
その問いから始めたとき、
サプライズは“文化”に変わっていきます。
あなたが、いま伝えたい“ほんとうの想い”は、なんですか?
🎥 実際のサプライズ映像はこちら
こちらが、今回紹介したプロポーズの記録映像です。
ふたりにしか見つけられなかった“想い”が、ここにあります。
